自治体協働部門



令和7年度第2回視察研修

「Panasonic Stadium SUITA」

1.研修名

Panasonic Stadium SUITA 視察研修

2.研修目的

先進的な球技専用スタジアムの運営方法、環境配慮

型設備の導入状況、地域との防災連携の実態を把握

し、今後の事業運営および施設活用の参考とするこ

とを目的とする。

3.視察日時

2025.12.1 13:30~15:30

4.実施場所

Panasonic Stadium SUITA(大阪府吹田市)

5.参加人数 17 名

6.視察概要

〇Panasonic Stadium SUITA は、陸上トラックを持たない球技専用スタジアムとして整備さ

れており、年間約 50 試合が開催されている。一方で、残り約 300 日の施設活用が今後の課題とされている。

〇サッカーは雨天決行競技であるため、観客席には屋根が設置されているが、天然芝のピッチには十分な日光と雨が届くよう開放的な構造となっている。スタジアムには太陽光発電設備や雨水貯留槽(地下)が設置され、環境に配慮したインフラが導入されている。

〇2020 年のスポーツ庁設立を背景に、整備財源としてスポーツくじ(TOTO)が活用され、総事業費約 140 億円のうち約 30 億円を賄っている。4 万人規模のアリーナとして運営しつつ、税金による補填を受けない自立的な経営体制を確立している点が特徴である。

〇吹田市の緊急物資保管庫としてスタジアム内の一部スペースを提供しているが、あくまでも「物資の貯蔵施設」としての役割であり、一次避難所としては指定されていない。

7.所見

Panasonic Stadium SUITA は、民間活力やスポーツくじを効果的に活用し、自治体の財政負担を軽減しながら大規模施設の運営を実現している。環境配慮設備の導入や地域への協力体制など、持続可能なスタジアムモデルとして参考となる点が多い。

一方で、年間 50 試合以外の 300 日をいかに有効活用するかが今後の大きな課題であり、イベント誘致や地域活動との連携拡大など、新たな活用方策の検討が求められる。

今回の視察を通じ、球技専用スタジアムの運営における自立性、環境配慮、地域協力の在り方について理解を深めることができた。                                                           以上